2019年の年末にリリースした「華とモノクローム」から、早くも3年が経ちました。
先日Twitterでも少し触れましたが、来年はいよいよ六弦アリスの活動を再開します。
ごきげんよう。六弦A助です。

見渡してみますと、昨今の外部環境は楽観視できない状況にあります。
コロナ禍による経済活動の縮小に始まり、コロナ特例の融資返済時期の一斉到来による中小企業の息切れ倒産の急増 (※中小企業は日本の全企業数の99.7%を占めている) 、日銀による金融緩和の縮小、ロシアによるウクライナ侵攻で更なる物価高と格差拡大。
挙げればキリがないくらい、大きな問題が同時進行で複数起きている状況です。
そんな歴史的転換点を迎える中、私たちは「本当にこれまで通りの音楽活動を続けていて良いのか」と自問する日々が続いておりました。

と言いますのも、もう何年も前から自身の活動スタンスや音楽の方向性について、「何かが違う」「変わらなければ」「変えなければ」と感じていたからです。
その矢先に起きたコロナ禍。
2021年元旦、コロナ禍で史上初めて無観客で開催された「ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート」で指揮を務めたリッカルド・ムーティ氏が、アンコールの前にこんな言葉を口にしました。

音楽は仕事ではなく、使命なのです
社会をより良いものにしようとする、使命なのです

私は、この言葉にこれまでのモヤモヤが解消されるような思いがしました。
”仕事ではない” という言葉は、何も言葉そのままの意味ではなく、おそらく営利目的が主目的であってはならないという意味が含まれていると思われますが、どのような分野の活動であれ、やはり人が行う活動はより良い社会のために営まれるべきであるという考えは、まさに人の存在意義とも取れるのではないでしょうか。
そういう意味で、「かっこいい音楽がやりたい」とか、「自分のやりたい音楽をやる」といった利己的なものではなく、もっと誰かのための活動であっても良いのではないかと考えるようになりました。

そこで一旦活動を止め、私たちの存在意義を再定義することから着手しました。
それが終わると、次にそれをどうやって打ち出していくか。また、音楽を通して誰に何を伝えたいのか、などを定義して行きました。
これには随分と時間をかけました。何せ持続可能なものである必要がありますし、よほどのことがない限り変えることが許されないからです。

ここまで随分たいそうなことを言いましたが、私たちが社会に与える影響なんてごく小さなものです。
ですので、私たちは私たちのファンを楽しませられるよう、精一杯頑張ります。私たちの存在意義は、そこにありますから。

ですので、これからも変わらず応援していただけると幸いです。
私たちはいつもあなたのそばにいます。
愛を込めて。

2022.12.31
六弦アリス