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カテゴリー: Asuke Rokugen

コロナショックと世界の行方

コロナショックによる世界経済の冷え込みが止まりません。

ごきげんよう。六弦A助です。
先日とうとう日経平均株価が17,000円台にまで下落しました。
円は買われても日本株は売られるという状況です。
ちなみに製造業が軒並み冴えず、「このまま行けば経済的にも危ない」と言われていた今年1月時点での日経平均株価でさえ23,000円台を推移していました。
そんな中での今回のパンデミックです。
つまり、今の状況は完全に有事の相場であることは言うまでもありません。
政府もさすがにあの手この手で様々な救済措置を講じています。
中でも中小企業への無利子・無担保での融資はまだ開始されていないとは言え、とても思い切った施策だったといえるでしょう。(政府系融資とはいえ無利子のものは滅多にない)

中小企業の多くは2ヶ月分の手元資金しかないと言われているので、ほぼ純利益と借入返済のバランスで毎月凌いでいる状態とも言い換えられます。
ですのでこの先、資金が比較的潤沢な企業によるM&A (買収や合併) が進んでコロナショックによるグローバルな企業間格差が更に加速することも予想されます。

企業が競争力を失うと市場の需要とは合致しない価格や供給量を市場ではなく企業が決めるという不経済が起きるので、このまま政府が介入せずに市場を放置していると緩やかにインフレへと突き進むことも考えられます。
インフレはお金の価値が下がってモノの価格が高騰する状態ですので、賃金が上昇しなければ物が買えなくなります。
人々による値上げ前の買い占めも起きるでしょうから更なる価格の高騰を招きます。

ところが企業は生産性を上げるために賃金の底上げをしなくなるのです。特に中小企業の場合。
そもそもやりたくてもできない事情がありますね。この世界的な不況で。

生産性は生産量や付加価値を労働人数や労働量で割ったものですので、分母の労働人数を減らせば理論上、生産性は上がります。
生産性が上がるとそれがそのまま増益になるかと言えばそう簡単ではないのですが、仮にそうなった場合は企業による投資量が伸びます。
投資量が伸びれば国民所得もじわじわと増えて、やがて景気は回復するでしょう。
しかしこの不況下、そうはならないと多くの投資家も見ています。
それが連日の下落相場にしっかりとあらわれています。

すると何が起きるかというと、皆お金がないのでモノが売れずに仕方なく企業も価格を下げて、めでたくスタート地点のデフレに終息して元通りになる、と思いきやこれもそうはならないのですね。
なぜなら既にその頃には、生産性を上げるための人件費削減による失業率の増加と有効求人倍率(求職者ひとりあたりどれくらいの求人数があるか)の減少という不経済が発生しているからです。
これでは国民ひとりあたりの賃金が伸びません。お金が出回らなければ企業もひたすら生産性を上げ続けなければならなくなります。
この場合の生産性アップとは、当然人件費のカットを意味します。
カットされた分は労働集約的な機械の購入やデジタル化に使われるでしょう。つまり人間の労働が他の何かに代替されると。
ではどうすれば良いのでしょうか。

政府による介入は当然として、よくある論だと「みんながお金を使えば市場にお金が出回るので、経済が回る。だから皆お金を使おう」というのは確かに正しい答えのひとつです。
しかし実際はどうでしょう。
皆、自分だけは最後に惨めな思いをしたくないと考えて、更に消費を控えるようになります。
なぜなら、この世界的な不況がいつ終わるかが誰にも分らないからです。

冒頭にて「 今の状況は完全に有事の相場 」とお話をしました。
有事にあれこれ言ってても何も進まず、何も対抗策を打たなければものすごい速さで経済が下火になるばかりですので、政府としても思い切った助成金や無利子・無担保の融資を行うといった施策をかつてないスピードで行っています。
これだけ円をばら撒くのはマクロ経済的に見ても明らかに有事だからです。

ここからさらに踏み込んで、例えばコロナ騒ぎが収束するまで政府が国民の最低限の経済的安全を保障するといった政策を打ち出したとします。
すると国民は生活の維持を担保されて安心しますから、給付された助成金は貯蓄に回らず消費へと向けられるでしょう。
消費が増えれば企業も投資を行いますし、人件費を削らなくて済みます。すると求人数もまた伸びるでしょうし失業率も改善されます。
やがて経済が回り始めたら既に出回り過ぎている円を日銀の引き締め政策(売りオペ)によって市場から引き上げれば当面はめでたしです。ただし政府介入による激しい増税は待ったなしです。
さすがにこの頃にはドル円も落ち着いている頃合いでしょう。

もしもそうならないとすれば、アメリカと中国の関係が非常にまずい状況になり、地政学的に日本も巻き込まれる形で短期間に大量の円が売られてインフレになるか債務不履行(デフォルト)が発生します。
そうならないことを願うばかりです。

M3参加見合わせにつきまして

3/1 開催のM3にサークル参加を予定しておりました私たちですが、現時点でのコロナウイルス (COVID-19) による感染拡大の影響を受け、参加を見合わせて頂くことにしました。
イベント当日を楽しみにして頂いておりました方には誠に申し訳なく思います。

M3で六弦アリスの作品を購入予定だった方は、今のところサークルが在庫を持っている作品につきましてはオフィシャル通販に全て取り揃えておりますので、こちらをご利用頂けましたらと思います。
基本的にご購入点数にかかわらず即日配送 + 送料370円でご利用になれます。

皆様におかれましては、くれぐれも体調管理を怠らぬようお気をつけください。
最低でも夏までは影響が続くといわれておりますので、「これまで大丈夫だったんだから何だかんだでこれからも大丈夫だろう」とは思わず、少し過剰なくらいご自愛頂ければと思います。

六弦アリス一同

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨日の大晦日に新譜「華とモノクローム」がリリースされました。
こちら、六弦アリスとしては過去最高の完成度になったと自負する作品ですので、是非ご堪能頂ければと思います。

一年分のありがとう

皆様のおかげで今年も一年、とても充実した作品創りの日々を送ることができました。
いつも応援ありがとうございます。
来年も変わらず、そしてこれまでよりも更に素晴らしい作品を生み出せるようメンバー一同研究を重ねて参りたいと思います。

一年分の感謝をこめて。

六弦アリス

※画像は2019年の元日に描いてアップしたもの。
この頃には既に「華とモノクローム」のコンセプトは完成していたのです。