この春の連休は、室内に人々を閉じ込めるために、日本の神々が嵐や雹を呼び起こしていたのかしらと、首を傾げてしまうぐらい変わりやすいお天気でしたね。

お昼を少し過ぎた頃ベランダから外を眺めていると、一部の空が真っ黒でそこから灰色のモヤが地上に舞い落ちる瞬間を目にしましたし、日が落ち始めると、薄紫色の雷の軌跡が夜空を彩っていました。
これはもう外に出てはいけないといった啓示なのかしらと思って、おとなしく室内で雷ショウを楽しみながら、早速いつものように制作やメンテナンス、春から夏にかけての準備などを進める事にしました。


梅雨に入る前に


本格的な梅雨入りはもう少し先ですが、湿度の高い日が続く前に革小物のメンテナンスをすることにしました。

綺麗に汚れを落とした後レザーオイルをすり込むと、パサついた表面にも艶が戻り、本来の姿を取り戻すのですが、ほんのり深みが増してゆくレザーを見ていると、なんとも言えない満足感があります。
革小物は作るのも楽しいですが、革好きにとってはお手入れも楽しみの内なのかなと思いますね。


春はハーブの成長期


春はハーブも大きく成長する時期なので、ベランダハーブ園で使用する肥料といいますか、中和剤の様な物を作りました。
アルカリ性を好むハーブの為に卵の殻を焼いて石灰の代わりになるようなものを作っていました。(※日本では土壌が酸性に傾きがちなので、石灰質のものを混ぜる事で土壌を中性~アルカリ性に近づける事ができる。)
焼いておくと分解されるのも早くなるそうなので、焼いてから乳鉢で細かくすりつぶしハーブの根元に漉き込みます。


言葉を持たない物や植物


植物も物も人間に聞こえるような言葉でアピールする事は無いのですが、植物は葉色や芽吹き方で私に今の状態を分かりやすく教えてくれますし、革小物もそろそろ「お手入れしておくれよ」と乾いた質感でもって、今の状態を私に伝えてくれます。

ただ人は言葉を持つがゆえに、発言する内容と気持ちが真逆であったりするので、とても分かりにくくそれが原因で関係が拗れてしまうことがあったりしませんか?
「天邪鬼」として具現化までされたこの状況は、憑りつかれてしまうと大変な事になると、昔から知られていたのでしょうね。
人も植物達の様に素直に生きるとこができれば、もっと穏やかに生きる事ができるのではないかしらと、ローズマリー越しに見える雷の光を眺めながら思うのでした。

さて今夜この辺でまたブログやSNSでお会いいたしましょう。