こんにちは。六弦A助です。

ここ最近ニュースなどで頻繁に目にする「飲食店を潰すフリーター達」による騒ぎについて、個人的に思うことを書いて参りたいと思います。

この件について、様々な方々が「どうすればこういった問題を未然に防ぐことができるのか」について語っておられますが、私は「そもそも無くならない」という結論が前提です。
ではなぜ無くならないのかについて、お話しして参りましょう。

まず彼らに共通して言えることは、「今という瞬間」をただ仲間と共有し、絆を確かめ合っているに過ぎない、ということです。
そしてそれが悪いことであればあるほど絆の深さも強まります。
昔、街のそこら中にいた不良とやっていることは同じです。
まあ簡単に言えば「今という瞬間」を生きている、ということです。

そして彼らは「今という瞬間」がこれからも当たり前のように続くと信じていますから、思いのままに「今」を消費するのです。

 


「今という瞬間」が明日もやってくると信じる心理


さて、この心理について。
ここだけを切り取ると、何やら多数派を占める思考だとは思いませんか?

例えば、誰かと食事をしている最中に突然「もしも自分の寿命があと一時間だとしたらどうしよう」なんて考えて慌て始める人はほとんどいないでしょう。
つまり、大多数の人が「明日は当たり前のようにやってくる」と無意識に信じているのです。
これは至って自然で、そもそも人は何かを続けたくて生きているから当然なのです。

しかしよく考えてみると、未来のことなんて不確定きわまりないのに「これまでもそうだったから」という理由だけで確たる根拠もなく、多くの人が「今という瞬間」を消費しているのです。
つまり、過去でも未来でもない「今」を最も重視しているとも言えます。
これ、実はソシャゲのガチャ課金の本質とも置き換えられます。

多くの人は「今という瞬間」を最も重視しているというお話しを先ほどしました。
例えばガチャ課金で目当てのキャラが引けたあと、どうやってそのキャラを育成して行くかを考える時間よりも、目当てのキャラを引けた瞬間が最もドキドキしませんか?
この最もドキドキする瞬間にマネタイズポイントを置いたのが、いわゆるソシャゲのガチャ課金なのです。
式にするとこんな感じです。


キャラ当確後の育成(ゲーム性) < キャラ当確の瞬間
(※ドキドキ度)


 

ソシャゲのWeb広告で私が見た「よく本質を表しているなと感じたコピー」に、このようなものがありました。

10連ガチャが引き放題!!

もはやそのゲームの面白さを紹介する気すらない、ある種の潔さすら感じさせるクリック目的の広告です。
つまり、ここで言いたいのは如何に人が刹那的なものに魅力を感じやすいかということです。
この刹那的な魅力が強ければ強いほど人を惹き付けますので、「飲食店を潰すフリーター達」はいなくならない、と私は思うのです。
加えてここに背徳感という強い魔力も付加されますから、根絶やしにするのは不可能に近いと言ってもよいでしょう。
ついでに同じ理由で浮気もなくならないと思います。
私はやったことありませんが。

どうしても根絶やしにしたいなら、飲食店の問題に限って言えばインターネットのない世界に戻るしかないような気もします。